「逢……ごめん…」 みんなの嗚咽が、教室に響いているのに俺は涙を出ずにただ謝ってばかりで。 「ごめん………逢…、」 俺の謝罪の言葉なんて簡単に消えていった。 先生が言うにはこの事故で亡くなったのは、 逢だけだって。 逢は今日もあの窓際の指定席に座ってたのかな。 ねぇ、逢。 俺な、全然、逢のこと忘れそうにないよ。 忘れられないよ。 この気持ちも、全部、ずっと。 きっと、忘れられないよ……