きっと初めて会ったあの日からずっと、

桜も花火も向日葵も、

クリスマスもバレンタインも、


私の話を聞いてくれた、あの日の夜も。



那知が私に優しさをくれる度、芽生えてた想いは大きく大きく育っていった。



私が家のことを話した日、私のために泣いてくれたよね。


那知は泣き顔見せてくれなかったけれど、ちょっとだけ見えちゃったんだ、ごめんね。


だけど、人のために流す涙が、あんなにも綺麗なこと、私は初めて知ったんだよ。


君が私にたくさんのものをくれたように、私も君に何かをあげたいけれど、何にも持っていなくてごめんね。



だからね、私は、私の幸せを君にあげたいな。