雪の降る中、今日もバスは来る。
いつもの君の指定席は、空っぽだった。
【今日から一本遅いバスで行くね】
朝から来たメッセージは、現実を突きつけるもので。
俺と付き合ってから、バスを1本早めた逢。
それを戻しただけ。
そう思っても、やっぱりもう終わったんだなって思ってしまうのは、俺が弱いからなんだろう。
今日は今年一の寒波で、雪がひどく降る。
白い雪は窓に付いては溶け、視線を横から前にやる。
白い外の景色と、空いた前の席が寂しかった。
昨日まで、ここに。
ここに君がいたんだなって。
目を閉じて、君の笑顔を思い浮かべて
バスの揺れを感じながら眠りについた。

