【逢side】
「わー綺麗!」
ひろくんが高く蹴りあげた海水は、太陽と空の色でキラキラと輝く。
ワンピースが濡れそうなほど水辺で子供みたいにはしゃいだ。
日向と理久はいつも通り二人でラブラブしてるし、那知はいつの間にか居なくなっちゃったし…
那知といっぱい、遊ぼうって思ってたのに…
「雪白、あっち行ってみよ!」
ひろくんの明るい笑顔につられて、笑って頷く。
ひろくんの指さした先にあったのは、崖のようになっている所で、その奥には洞穴のような洞窟のようなものがあった。
少し怖くて死角になっている岩の窪みには入らなかったけれど、その手前のちょうど影になっているところに座る。
「影になってて涼しいな」
「うん、風も気持ちいいね」

