君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。



「付き合ってから…好きになることもあるってこと…?」


逢は足元を見ながらそう呟く。


「そうだね、……うん」


だから、裕也と付き合ってみなよ。

って…何で言えないんだろう。


「…ひろくんと、付き合ってみたら、恋…出来るのかな。私も、人を好きになれるのかな」

「……うん」

なんて、そんなありきたりで無難な言葉しか、言えなかった。

「…そっか、もうそろそろ、返事…しないとなぁ」


「…うん、裕也は良い奴だよ」

逢の頭をポンポンと撫でて笑うと、彼女も照れたようにはにかむ。


「何回言うのそれ、ひろくんがいい人なのはもう知ってるよ〜」