一度、君が死んだから。


なんて言えないけれど。


「…そういうとこ、良くないよ」

耳まで赤くして睨む逢。

……そういう、とこ?


「鈍感」

この世界の逢は、前の世界よりキッパリ思った事を言うようになった。

それは、俺がずっと“友だち”を続けている成果なのだろうか。


そうだったら、嬉しいな。

「鈍感でごめんな、自分の気持ちもわかんねぇ時あるしさ…どうやったら治んのかな」

似たもの同士の俺たちだから、逢もきっとわからないんだろうね。


「ん〜……」

……ほら。