今、逢と二人は、やばい。
「ごめん、俺もうみんなのとこ行くわ」
「逢も裕也のとことか、行ってやって」
逢の手を引いて向日葵畑から出ると、ぱっと手を離して裕也の方へ逢の背中を軽く押す。
「……うん」
この世界でもやっぱり鈍感な俺には、その時逢がした泣きそうな顔の意味はわからなかった。
理久と日向の邪魔をするのもなんだし…どうすっかな。
悩んだ結果暑いし、木の下で休むことに。
木に背もたれて彼女を見ると、髪を結んでいるようだ。
「…はぁ」
裕也が嬉しそうで、早くくっつかねぇかな…なんて思いながら、少し違うことも思ったり。

