後ろに回んねぇと…

「悪い、あっち向いてくれない…?」

頬が熱い、絶対今顔赤いし…

持っていた逢の髪を一度離して、後ろを向かせようと逢の肩を持つ。


「…え」

……逢、顔真っ赤。

「ごめ、抱きしめられてる、みたいで……」

俯きながら耳まで赤い彼女に、やばいと思った。


「…わりい、やっぱ、自分で結んで」

やばい、やばい…

早くここから逃げよう。