「そういうとこでは、お前と逢ちゃんって何か似てるんだよなぁ」 …俺と逢が似てることはもうとっくに知ってるよ。 素直に気持ちを言えないところも。 異性が苦手なことも。 変に冷めているところも。 片親ってとこも、秘密主義なとこも。 悔しいけれど、ほとんど前の世界で、逢が“いなくなってから”知ったこと。 生きている時に、聞けたらよかったのに。 そしたらもっと、前の世界でも逢の笑顔が見れたんだろうな。 「ごめーん!遅れたっ」 カランカランと下駄を鳴らして、少し小走りにくる二人。