君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。



部活終わって一時前に家に着くとして、急いでシャワー浴びて着替えたらなんとか間に合うかな。

『…楽しみ』


俯いた俺の顔はきっとだらしないほどに、にやけているんだろうな。


そわそわと忙しかった土曜、日曜の部活も終え、急いで赤いバスに乗る。

いつもと同じ席から見る変わらない景色も今日は少しだけ特別に見えた。


いつもよりも早く身支度を済ませてバス停は再び向かうとちょうど赤いバスが来る。


『…ふぅ、なんとか間に合う』


駅に向かうバスを降りると腕時計の針は一時二十五分を示していて、少しだけ駆け足で駅前に行く。


『わり、ギリギリ』

『おう、お疲れ』


理久は俺の肩に手を置いてにっ、と笑った。