本音がダダ漏れるほど彼女に惚れている自分に心底驚いたのを今でもはっきりと覚えている。
それでも何故か、温かくて幸せだった。
すっかり赤くなってしまった顔をぱたぱたと手で仰ぎながら家の方向へ歩いていく。
もうほんとう…ずりぃよなぁ。
家に着いてしばらくするとピコンと着信音が鳴って彼女からメッセージが来た。
【日曜日に駅前、一時半に決まったよ!】
【部活お昼までだよね?りっくんに聞いた!なーくん大丈夫かな?】
日曜は昼までだけど一度家に帰って着替えるとして間に合うかな…
『んー、ギリギリ…かな、まぁ大丈夫か』
【多分大丈夫】
【何とか間に合うと思う】
理久は学校と家がすごく近いから間に合うと思うけれど、俺は逢ほどではないが遠いからなぁ。

