それでも心は温かくなって、心地いい。 『最近、りっくんと日向がいい感じなの…知ってる?』 なんとなく、気付いていたこと。 『…あぁ、うん』 それが、どうしたんだろう。 前の世界で俺はよく鈍感だって言われていて、この時も逢の言いたいことがすぐにはわからなかった。 『日向がデートについてきてくれないかって…、言われて……ね?』 『…うん?……あー』 三人じゃ逢が一人になっちゃうだろうから、俺も来てくれってことかな…? 『……ん、俺も行こうか?』 そう逢に微笑むと嬉しそうに笑って頷いた。