君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。



それでも心は温かくなって、心地いい。


『最近、りっくんと日向がいい感じなの…知ってる?』

なんとなく、気付いていたこと。

『…あぁ、うん』

それが、どうしたんだろう。


前の世界で俺はよく鈍感だって言われていて、この時も逢の言いたいことがすぐにはわからなかった。


『日向がデートについてきてくれないかって…、言われて……ね?』


『…うん?……あー』

三人じゃ逢が一人になっちゃうだろうから、俺も来てくれってことかな…?

『……ん、俺も行こうか?』


そう逢に微笑むと嬉しそうに笑って頷いた。