君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。



『多分、雨宮くんと私は…似てるよね』

俺と同じことを思っていたことに、正直驚いたけれど、多分、嬉しい気持ちの方が大きかった。

『……な、俺も思った』


教室の窓際で二人壁に寄り掛かって、ワイワイと騒いでいるクラスメートを見る。


『……んと、一年間よろしくな』

彼女にそう笑顔を向けると、また驚いたような顔をして俯いた。


『──雨宮くんは…大丈夫…』

ポツリと聞こえた声に俺は首をかしげたけれど、逢は首を振って『よろしくね』と笑った。


今思えばあれは…友達としてなら俺は大丈夫だって言っていたんだろうな。

ちゃんと話せるって、俺は“友だち”だって。


目を合わせられる、“友だち”なんだって。