君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


でも、目を伏せて寂しそうに笑う彼女が、なぜだか気になって仕方なかった。


『那知も連絡先交換しようぜー!』

コミュ力の高い理久に招かれ面倒だと思いながらも話しかけられたクラスメートに連絡先を教えていく。


『雪白…さん、もいい?』

俺からしたいと言ったのは、彼女だけだった。

何となく、寂しそうな顔を笑顔にしてあげたいと思った。


『え、あ…う、うん』

最初はまだ壁があって、“俺と一緒の人種だ”と感覚的に思ったのを覚えている。


『人見知り…?』

俺がそう聞くと、少し驚いたような顔をしてううんと笑った逢。