けれど、俺がいなくなった後に悲しまないで。 俺のために、泣かないで。 傷つかないで。 それだけが、心配で、気がかりだ。 俺は、きっと満足してこの世界から消えていくと思う。 それでも、残していく人を思うと心が痛い。 「ごめん、それでも…」 「俺は…逢が居る、世界で生きていたい」 代わりに死んでしまうとしても、俺は彼女が居ない世界で生きていくより、俺がいない世界でも彼女に生きて欲しいんだ。 自分でも、自分を馬鹿だと思う。 大バカ野郎だと思うよ。