「お前は何なんだ、俺に何の用だ」 俺の質問にやはり黒沼はにこりと笑う。 「わかりやすく言うと、あなたの世界では“死神”や“天使”、“悪魔”というようなものです」 …はぁ? 朝から訳の分からないことばかりでもう俺の頭はパンクしそうだ。 「那知様は朝から不思議な体験をしていますよね?」 それと、黒沼が関わっているのだろうか。 まだよくわかっていない俺を置いて黒沼は話すことをやめない。