俺、逢の友だちになるよ。 この気持ちも全部全部、封印してさ。 君の笑顔を友だちとして見ながら、君が恋に落ちていくところを友だちとして見守るよ。 背中だって、押してあげる。 だから、さ。 「いっぱい泣いて、いっぱい笑って。逢」 俺がこの通路を渡って君の隣に行くことは無いけれど、こっち側で君をちゃんと笑顔にするから。 「ありがとう、那知くん」 俺の言葉に 君は泣きそうな顔をして笑っていた。