「そっか…」 やっぱり逢はそれ以外何も言わなくて、ただ俺を見つめて優しく笑った。 「逢は染めようとか思わねぇの…?」 逢の黒髪はとても綺麗で、俺はすごく好き。 「私の髪ね、お父さんにそっくりなの。だから変えない」 逢の父親… 前の世界の、逢の葬式で手紙をくれた人。 たしかに、逢は父親に似ていた。 でも、だから変えないってどういう意味なのだろう。