君がどんなに振り向かなくても好きだよ

「言っとくけど…」



そう言ってズカズカと大幅で私の方へと歩み寄りいきなり抱きしめる三国



「っ/////!!?」



ドキドキ



「智世ちゃんは俺のだから今後一切触らないで!」



「っ!?」



「…」



あれ、なんでだろう



ドキドキ



勝手に気持ち悪いセリフ言わないで欲しいのに、なんか嬉しい




なにこれ


顔が、身体中が焼けるように熱い



いきなり熱を出した気分




三国に抱きしめられて触れられているところが特に熱い



ドキドキドキドキ!




さっきよりも心臓の鼓動が早くなっていくのがわかる



「///////。」



そんな私をじっーと冷静に何かを考えている飯田




「…………あ、もしかして、そいつが例の花屋の女か?」



花屋?




「そうだけど?」



「あぁ、…なるほど。それは悪りぃことしたな。じゃあ俺邪魔だと思うからどっか行くわ。じゃあな」




手を振りながらも踵を返して行く飯田



その直前、ぼそり“意外”という言葉が飯田から聞こえた気がした


意外?



なにが?



「智世大丈夫だったか!?」



ビクッ!


抱きしめられた感触がなくなるのと同時に両腕を掴まれいつのまにか目の前に心配そうにする三国の姿が映った



「何かされてないか?無理やり、そ、その、き、キキキキスとかされたりしてないよな/////?」




「…。」




なにこれ



なんで私が、母親が小さい子をあやすような感じになってんの?



おかしい



少しイラついた私は



「キモい」と言ってみた



「ひどい!」



そういう三国の顔は真っ青で明らかにダメージを受けている




手応えあり



「だって、キモいものはキモい。」



その言葉にムッとしたのか少し反発してくる三国



「どこがだよ。俺キモい行動した覚えないよ?」



「いきなり抱きしめてくるところと、母親気分になってるところと俺の智世ちゃんに触らないでって言ったところと見た目派手なのに中身が曖昧なところ。大体、爽やかでいるならずっとそうしてほしい。なんでフェアリー男子になったり俺様男子になったりするわけ?そういうところがキモい、というか存在自体がキモい」



「………ま、真顔で言われると結構精神が…冗談…だよね?」



少し涙目になっている姿を見てまたキューンも胸がなる


けれど私はその感情に気づかないフリをした



「…」



「ちょっ…そこ黙るのやめて!本当に傷ついちゃうから!」



いかにもガタガタと体を震わせて怖がっている



ふん、私を焦らせた罰だ



「じゃあ、私買い物行ってくるから」



「えっ、ちょっと…」



「…」



「ねえ!」



少しは反省しろバカ



私に感情なんか与えないでほしい


『智世ちゃんは俺のだから、今後一切触らないで!』



思い出しただけでまた顔が赤くなりそうになる



嬉しいと思ってしまう



お願いだから期待させないでほしい



ドキドキ



まだ心臓がやまない



触れられた感触がまだ残っている




違うってわかってるけど、勘違いしてしまいそうになる