カラオケも終わって
紗香と帰り道が
逆方向な私は
一人で家に向かって歩いた。


やっぱり…
一人になると
また 不安が戻ってくるなぁ~…
どうしても、確かめたくなる。

でも、確かめてしまったら…根拠は無いけど終わってしまう気がするんだよね。
私…
いったい、どうしたらいいんだろう。

「やだぁ、私ったら」

そんなことばっかり、考えていたから
いつの間にか、ここまで来ちゃった…


私の足は
知らないうちに
陸の家の前に向かっていた…
陸の家は、私の家と最寄りの駅は、違うけど距離は歩いて15分くらいの場所で、 駅近のテラスハウスの二階建てアパート。
賑やかな改札側とは逆側なので、人通りは、少ないけど、真っ白でお洒落なアパートに家族三人で住んでいる。


「どぅしょぅ…」


ここまで、来たんだし電話だけでも
かけてみる
…でも ストーカーみたいに思われたくないしなぁ…