そんな雪菜が崩れ落ちないように竜哉はしっかりと腰を支えた。
「クッキーの味がした」
「まあな」
しっかりとキスを堪能した二人は見つめあって、笑う。
和やかな空気が流れるが、竜哉は気付いた。
のんびりしている場合ではないと。
「やばい、もうこんな時間!」
「ほんと! 早く行かないと」
気付けば、すでに始業時刻五分前だ。
竜哉は雪菜の荷物を全部持って、空いてる手で雪菜の手を握る。
ギリギリ間に合って、ドアを開ける。
仲良く手を繋いだ二人が企画課のフロアに入ると、なぜかそこにいた社員に拍手で出迎えられる。
竜哉が嫉妬して雪菜を連れ出したのは誰もが見て分かる行動だった。
みんな二人の行く末を心配していた。だから、手を繋いで戻ってきたのを見て、ホッとしたのだ。
雪菜は繋いでいた手を離して「おはようございます」と小さく会釈をした。
竜哉はそんな雪菜に口元を緩ませていた。
(かわいいな)
~end~
「クッキーの味がした」
「まあな」
しっかりとキスを堪能した二人は見つめあって、笑う。
和やかな空気が流れるが、竜哉は気付いた。
のんびりしている場合ではないと。
「やばい、もうこんな時間!」
「ほんと! 早く行かないと」
気付けば、すでに始業時刻五分前だ。
竜哉は雪菜の荷物を全部持って、空いてる手で雪菜の手を握る。
ギリギリ間に合って、ドアを開ける。
仲良く手を繋いだ二人が企画課のフロアに入ると、なぜかそこにいた社員に拍手で出迎えられる。
竜哉が嫉妬して雪菜を連れ出したのは誰もが見て分かる行動だった。
みんな二人の行く末を心配していた。だから、手を繋いで戻ってきたのを見て、ホッとしたのだ。
雪菜は繋いでいた手を離して「おはようございます」と小さく会釈をした。
竜哉はそんな雪菜に口元を緩ませていた。
(かわいいな)
~end~


