今はなんかしょっぱい雰囲気な気がする。
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この後特に話すことなくまた放課後がやってきた。
昨日は日誌に邪魔されたから今日こそ美玲と帰るんだから!
『美玲!一緒に帰………』
そう意気込み私は美玲に声を掛けようとした。
でも、視界の先に細くて黒髪の見かけない顔の男子が
美玲と話していた。
ああ。きっと美玲の言ってた人だ。
せっかくの出会いを邪魔するわけにはいかない。
私は美玲に声をかけず教室のドアを出ようとしたその時。
「石井。」
『え……』
目の前には潮田が立っていた。

