スイートハニー×ビターソルト<短編>


『…恋に興味ないわけじゃないけどいざ自分が
…て思うと意識したことはないんだよね。』







そしたらすかさず名前も知らない隣を歩く人は…







「じゃ、じゃあ俺にもチャンスはあるんですか?!」







まただ。またこの人は爆弾発言をする。







そしていつも思う。この人は私を驚かせることばっか。
この人といると凄い不思議な気持ちになる。





そう思っていると私の家がもう目の前に。



私は我が家に指を指した。






『家ここだから。』







「あ、はい。今日はありがとうございました。」








彼は最後まで礼儀正しかった。同級生なのにね。






私はクスッと笑いながら……





『今更だけど敬語。敬語やめて。同級生なんだからさ。』







「はい…。」







彼はしょんぼりして答えた。



コロコロ表情が変わる彼を見て笑いを堪えつつ話題を
戻した。







『あと…………』







さっきの答え。きっと彼にならいいよね…………







『名前は?』








「あ、東 隼人(あずま はやと)です。」







東君か……。覚えておこう。









『さっきの答え。チャンス…あるんじゃない?』







「え!?」









『じゃあね。東君。』







私は彼に手を軽く振って背を向けドアに入った。








きっと、もう既にこの時から東君が好きだったのかもね







でもそれがわかるのはまだ先の話。








黒髪で切れ長で2重、タレ目の整った顔つき。
そしてふわふわしてて純粋な可愛い同級生。






これからも宜しくね、東君。






美玲side終わり。