スイートハニー×ビターソルト<短編>

美玲side


そうこうしてるうちに放課後になった。






スマホを片手にジーと眺め座っている私。







「あ、青柳さん!」






後ろのドアの廊下から聞こえる細くて今にも消えそうな声。





振り返ってみるとそこにいたのは顔も名前も知らない
他クラスの同級生?ぽい人。






いや、正直に言って……






『誰。』






「あ、俺隣のクラスの山田です。今時間ありますか?」





私は教室の時計を見つめる。