「もしかしたらさ、潮田は玲花が好きなんじゃない?」
『えっ………』
予想もしなかった言葉に私は言葉を失った。
「てかもしかしなくとも絶対好きだよ、玲花のこと。」
『まさか!オタクで2次元に恋をするような痛い私を
あんなチャラい奴が好きになんてならないでしょ。
あと意地悪してくるしさ…』
髪をいじりながら視線を外して答える。
「それは…好きだからアイツはいじりたくなるんじゃないの?」
『そうなの?
やっぱり好きな人は優しくしたいんじゃないのかな。』
「いーや。アイツあー見えて素直じゃないから、
私にはそうには見えないね。幼なじみの勘てやつ?」
片手の人差し指を立て腰に手を組んで答える。
きっと何かを確信しているのだろう。
『そっかぁ。美玲潮田と幼なじみだもんね。』
そう。実は美玲と潮田は幼なじみ。
何で潮田の事を下の名前で呼ばないのかは未だに謎だ。

