って違うわ!!


この際、それはどうでもいいんだ。



深呼吸して、目の前の彼女をジッと見る。




「彩香...もしかしてお前...」




ゴクリ、と彩香の喉が動く。



間を少し開けてから、俺は言った。






「...俺の裸が見足りない?」


「......は?」


「いや、だってさ、あんな男の裸ばっかのマンガ読んでんじゃん?
もしかしたら俺の裸を見たくてそれに走ったのかなって思ったんだよ。
そんなに見たいなら見せてやるのになー」




この胸のモヤモヤは、彩香が正直に言ってくれなかったことに対する不満感だったんだな。


ったく、彩香もまだまだ可愛い子供だな。


付き合ってる彼氏にそんなことも言えず、漫画を読みふけるなんて。



仕方ないな。


ここは俺が一肌脱ごう。



文字通り。