美和に連れられ、電車に乗って移動すること30分。 行き先も告げられていない俺は、しびれを切らして美和に聞いた。 「なぁ、これからどこに行くんだ?」 「んー。着いてからのお楽しみ」 お楽しみか...。 いったいどこに行くんだ? ...ハッ!! ま、まさか!! サプライズでも企んでるのか!? 俺のために!? なんだ、そうか、なるほどな。 さすが美和だ。 それなら彼女のために、サプライズの事実には気付かなかったことにしておこうじゃないか。 サプライズ...楽しみだな!!