夜待つ星はきみ色に光る




最後の言葉は、口の中に残ってしまった。





不意に一ノ瀬くんに手首を掴まれる。




「私には、できない…」




「できる」




「言えっこない…」




「言える」




一層強く握られた手首一瞥して、私はゆっくりと一ノ瀬くんを見上げた。



え…、



きっとあの無表情で、あの硬い表情でこちらを見ているのだと思っていた私は、拍子抜けした。


そこにあったのは、くしゃっと顔を歪めた苦しそうな、そして悲しげな顔だった。




「どうしたの…」




ああ、私は彼を困らせてしまったんだ…