凌也くんは別に口下手ではないし、シャイでもない。むしろチャラい部類に入る。 カースト制度なんてものがあれば、凌也くんは完全に上層部だろう。 でも、凌也くんは私に好きだと言った。 どうしてなのか 聞いたこともないし、聞けるはずもないんだけど。 「凌也くん、今日一緒に」 「りょうやーーーっ」 「……!」 ────ほら、また。