ダガンさんにはこの世界について沢山教えてもらった。

ここはいわゆる異世界というもので、魔法と科学が混雑している。特に、私が召喚された時に国はエトワール国と言い、世界でもトップに君臨するほどの発展を遂げている。だからこそ女神が召喚できるのだが....。

さらに、私は生活に役立つ魔法も教えてもらった。
水を出したり、火を出したり、家事炊事をするにあたって凄く便利だ。

元々素質があったようで、すぐにできるようになった。

ダガン「リョウ、髪色を私と同じ栗色に出来るかい?」

魔法は想像するもの。

燎「こう....ですかね?」

妖精「おーミコの髪色変わったー」

ダガン「上出来だ。じゃあ行くよ。」

燎「あ、はい!」

ん?どこへ??

燎「あの、ひとつ聞いていいですか?」

ダガン「なんだい?」

燎「妖精達が言っているミコってなんですか?」

ダガンさんが急停止した。

ダガン「妖精達はお前さんのことをミコって言っているのかい?」

燎「は、はい。」

あれーなんかまずったかな...??

ダガン「そうかい。
....ミコって言うのは神の使いのことだよ。」

神の使い??

ピンと来ないな....

そこへ梟が飛んできた。

燎「ダガンさん、この子は??」

ダガン「手紙を運んできてくれるんだ。あたしゃの連絡手段のひとつだよ。」

足に結ばれている紙を取るとまた飛んでいってしまった。

ダガン「なんだって!?」

びっくりしたぁー!!!急に大きい声出すんだもん....

燎「ど、どうしたんですか?」

ダガン「エトワール国の魔道が無くなったらしい。」

魔道とは文字通り魔力の通る道だ。

燎「大変じゃないですか!?」

ダガン「.....まさか」

心当たりがあるようだ。

ダガン「魔道には所々に魔道の管理者がいるんだ。それが妖精さ。リョウ、妖精に聞いてくれないかい?」

ダガンさんの意図を察した私はすぐに近くの妖精に聞いた。

燎「エトワール国付近の魔道の管理者はどなた??」

「私よ。」

燎「シヴィル?!」

私は妖精との会話に名前が必要だというと付けていいよとのことだったため、名前をつけた妖精の1人だ。

私の肩に乗っていた。

燎「魔道どうしちゃったの?」

シヴィル「だって、ミコが復讐したいって言ったから、あの国付近の魔道をすべて閉ざしたの。」

燎「なんですって....」

世界は魔法なしではすぐに滅んでしまう。それが大国なら尚更...

ダガン「なんだって??」

燎「あ、えっと、私が復讐したいって言ったから魔道のを閉ざしたって.....」

復讐と入ったがしたいとは言ってないんだけどね...。