名前は諦めた。

神木様がある場所いか5分くらい歩いたところに民家が一戸あった。

「ここだよ!」

燎「ありがとう...。」

いつの間に私の肩に乗っていたり、頭に乗っていたり.....

神木様のところでみた数とは比べられないくらいに多くなっていた。

民家に近ずいた時に何か膜のようなものを通り抜けた。

「結界だよ!」

私が疑問を声に出さなくても教えてくれた。

燎「そういえば、あなた達は何者なの??」

「私たち?何物でもないよ。強いていうなら、人間達は私たちのことを妖精と呼んでいるわ。」

妖精.....

燎「名前はあるの?」

妖精「無いわ。必要が無いもの。」

そのようね。

コンコンコン

中から老婆の声がした。

ドアが開いた。

老婆「珍しいね。....あんたは....」

老婆が止まった。

燎「あの....道に迷ってしまい....。助けていただけませんか?私に出来ることがあればしますので!」

老婆「入んな。
あんたが噂の女神様かい?」

ぎくっ!

燎「なんというか.....私は間違えられたと言いますか.....」

老婆「あぁ、そういえば、召喚されたの二人だったね。あんたがそのうちの1人か」

燎「は、はい。燎と言います。」

老婆「燎、あんたはそのチビ達が見えてるのかい?」

唐突な質問に体が震える。

妖精「大丈夫だよー
このお婆さんはいい人だよ!」

燎「はい。」

老婆「そうかい(ニコッ
衣食住は保証してやるよ。だから働きな。」

働かざる者食うべからず....か。

燎「喜んで!!(ニコッ」

老婆の名前はダガンさん。

妖精達の口添えもあり、私はダガンさんにすべてを話した。

ダガン「あんたはこれからどうしたいんだい?」

燎「どうって言われても.....私はまだこの世界のこと知らないし....。でも、あいつにはちょっとイラって来たかな。」

ダガン「あいつ?」

燎「ベルって人ですよ。

召喚された時に私に詫びもの一言もありませんでしたからね!復讐とまではいきませんけど、なにかギャフンと言わせたいですね。」

ダガン「あぁ、あいつはそういう奴だからね。
まぁいい。あんたには教えなくちゃいけないことが沢山ありそうだ。」

ダガンさんはとても優しい人だ。

燎「これからよろしくお願いします!!」

ダガンさんは多種多様なことをしていた。

野菜を作って街まで売りに行ったり、ハンドメイドの物を作って売ったりして生計をたてていた。まぁー、ほぼ自給自足だけど。