妖精のみんなは色んな話をしてくれるため、自然と情報も手に入る。

ある国のこれからの行動や科学の発展具合。最新の情報をすぐに知ることができる。その中には愛菜のこともあった。

愛菜は今、牢獄にいるらしい。なぜかというと、女神だと嘘をついたから。だから今は魔女だと言われている。

私からしたら勝手に連れてきて勝手に女神にしたのだから愛菜に罪はない。これはダガンさんも同意見のようだ。

そして国では私が探されている。今度は私が女神だったと言っているのだ。そう、例のあの人物。ベルだ。

私の世話係だったミナも私に逃げられたため牢獄行き。もうめちゃくちゃだ。

ダガン「どうするんだい?元女神様もミナという術師もこのままだと死刑だよ。」

燎「?!どうして....。」

酷すぎる。自然と涙が出てきた。

シヴィル「ミコ??なんで泣いてるの?どこかいたいの??」

燎「大丈夫よ。」

悲しさとともに私は怒りをおぼえた。

燎「ダガンさん、私、許せません。」

ダガン「待ちな、どうするつもりだい?」

燎「乗り込んでやるんですよ。」

ダガン「その後は?」

そんなのは考えていないけど....

ダガン「リョウの気持ちは分かるさね。でも感情のまま動いてはダメだ。」

.....。

燎「魔王を....倒しましょう。封印ではダメです。倒すんです。」

燎「シヴィル、魔王を倒すことはできる?」

シヴィル「簡単だよ。ミコが本気を出すまででもない。私たちで倒してあげるよ?」

燎「死んだ人間を生き返らせることはできる?」

シヴィル「んー、それは分からない。ミコでも許されないかもしれない。」

ダガン「リョウ、一体なにを考えているんだい?」

燎「神木様は神様なんだよね?」

シヴィル「そうだね、神木様は下界の神様だよ。」

考えが固まった。

燎「ダガンさん、私、行ってきます。」

そう言い、ダガンさんの元を出た。