さっき出社した彼女は紙袋を手にしていた。 彼女は毎年、部の男性陣にチョコレートを配ってくれている。 しかしそれは、誰が見ても義理チョコとわかるみんな同じものだった。 もちろん俺もだか… しかし、今年はそれとは別に1つだけ明らかに本命用のものと思われる紙袋も持っていた。 それだけで少し期待してしまう自分がいる。 それはもしかして、いや、もしかしなくても俺のじゃないのか! 彼女の本命チョコレートをもらうのはこの俺だ!