同居人=アイドル 同居人≠彼氏 ~性悪アイドルに恋しちゃいました!?~

「あ、はい!」


冷凍庫から氷を出して、洗面所に飛び込んでタオルにくるむ。


「持ってきました…」


「ありがと」


イケメンスマイルで微笑まれた。


何となく、仁さんのファンになる人の理由がわかった気がした。


「翼、マジで忙しそうにしてたからさー。いつか倒れるんじゃないかと思ってたけど、まさかホントに倒れるとはね~」


氷を性悪の額に乗せてから、呑気にくつろぎ始めた仁さん。


「そうなんですね」


とりあえず飲み物くらい出そうと思って冷蔵庫を開ける。


お茶…でいいかな。


「どうぞ」


コップに入れたお茶を仁さんに渡す。