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「何でお前がいるんだよ」


「だって…」


部屋がお母さんに占領されてるんです。


ホントに私たちを同じ部屋で寝させるつもりらしい。


親としてどうなの?


まだ高校生なのに。


「お、おやすみ!」


ここは性悪の部屋だけど、迷わず性悪のベッドに寝転がる。


私がベッドを占領しようと思って。


「おい。お前がいたら寝れないだろーが」


「何で?床で寝てよ」


日頃のお返しだ。


「無理。つーかお前。迷いなく男のベッドで寝るってことがどーいうことか、分かってんだろうな?」


………。


そうか。


そうなっちゃうのか。


「だ、だったらどーぞどーぞ!!ベッド使って!」


急いでベッドから立ち退く。