二人がバイキングの方へ行ってから、私は性悪に尋ねる。


「何で彼女って紹介してくれなかったの？」


すると性悪は、当たり前だという顔で私を見てきた。


「しょうがねぇだろ。マスコミにリークされたらどーすんだよ」


……そう…だよね。


「……悪いな」


私は普通の人の彼女じゃない。


超人気アイドルの彼女なんだ。


普通のカップルができることだって、できない。


…そういうもの何だね……。


「あゆとsatomiが嫌なら席変えてもらうけど、どーする？」


気遣ってくれるのは嬉しいけど…。


「大丈夫……」


「そ」