「彼女?」


板垣あゆが聞いてきた。


……性格が悪い人独特の雰囲気が漂ってる気がする。


「そう─」


「違う。妹」


え……。


何で否定するの…?


性悪を見つめると、性悪は視線をはずした。


「妹?それにしては似てないね」


「血が繋がってねーから」


彼女だって紹介してくれなかったのは、ショックだった。


「そぉなんだぁ。ふぅん。さぁ、satomi、ケーキ取りに行こ」


「おっけー」