「翼じゃん」


「あ、ホントだ」


一番奥の席だから、人目につきにくい場所。


性悪もサングラスしてるし、バレないかなって思ったけど…。


「偶然だな」


性悪の声で私も顔を上げる。


ファンじゃなくて、知り合い?


と思って声をかけてきた人の顔を見ると、なんとも美しい女性の顔が…。


satomiと板垣あゆだ…。


二人とも、サングラスを頭に上げている。


「ぐ~ぜ~んっ」


二人は私たちの隣の席についた。


お互い二人席だから、テーブル間に隙間はあるけど。


私の向かい側は性悪で、私の隣はsatomi、性悪のとなりが板垣あゆ。