** ガチャ! 性悪が帰ってきた音がしたから、自分の部屋からリビングまで駆け降りる。 時刻は深夜の3時。 どうしても性悪に食べてほしくて、ずっと起きてた。 「おかえり!」 お疲れモードなのか、イライラモードなのか、私の言葉に表情1つ変えない性悪。 「早く寝ろよ」 まだ機嫌は戻ってないみたいだ。 「今日ケーキ作ったの。食べて??」 冷蔵庫から、切り分けたケーキを一切れ取り出す。 「……いらない」