駅に着いて、ホームの椅子に座って待つ。 だけど、いくら待っても性悪は来なかった。 電話かけても出てくれない。 「……もう…何よ…」 遊園地誘ったの性悪の方じゃん…。 ムカつくけど、それ以上にモヤモヤしてる。 正体不明の感情だ。 プシュゥゥ… 何度電車が到着し、何度電車が発車したか。 性悪、まだファンに囲まれてるのかな。 あのファンの子達、可愛かったしなぁ。 …って、私は何を考えてるんだ。 私らしくない。 「乃愛!」 小さなホームに響いた声。