「写真撮ろ!!」


性悪の手を掴んで、クマさんの方に走る。


「クマさん!写真撮ってっ」


周りの子供たちがちょうどいなくなったから、そう言うと、性悪は何も言わずに自分のスマホを取り出して、私とクマさんにカメラを向ける。


カシャッというシャッター音。


「撮れた。ちょーどお前の顔がブスに映ってんな。よかったな」


と、スマホを見せてくる。


「失礼な!」


ムカついてスマホの電源をオフにする。


「嘘嘘。可愛く映ってる」


っ!?


急速に心臓がバクバクし始めた。


「……とでも言って欲しかったか?」


・・・このクソ野郎。


「顔赤」


指摘されて余計あかくなるのが分かった。


「うるさい、バカ!」


ものすごく腹が立つ。