あの日から私はおかしい。
 

あの日というのは、沙羅とプールに行った日だ。


それから5日ほど経った。


「おい。勉強しろ」


性悪に話しかけられると、心臓の鼓動が速くなって息が苦しくなる。


いよいよ性悪アレルギーを発病したのかもしれない。


どうしたらいいんだろう。


「じゃあ教えてよ」 


「ん。じゃあ来い」


と、手を掴まれて性悪の部屋に連れていかれる。


心臓がおかしい。


バクバクしてる。


不整脈かな…。


病院行った方がいいのかな。


「とりあえず古文だな」


と、性悪が古文の教科書を開いた。