案外性悪もそーなんだ。


私と同じで恋愛興味ないのかと思ってたけど。


「するわけねーだろっ」


珍しくムキになってる。


私も性悪との口論で、性悪をこんな状態にしてあげたい。


1度でいいから。


─♪♪♪


盛り上がってた場を止めた着信音。


性悪のだ。


ちゃっかり自分の曲を着信音にしてやがる。


どこまで自分大好きなんだ。


「もしもし?」


性悪は電話をしながら個室を出ていった。


内容は聞かれたくないらしい。


「別日でもいーから、二人で遊びに行こーぜ」


ここぞとばかりに仁が言う。


しかも、私の隣に移動してきて。


近いな…。


仁と少し距離をとって座り直す。