「結菜!今日は俺と一緒に帰れよ?昨日帰れなかった分な!」



「えぇー・・・今日は茜と・・・」



「ダメ!絶対俺が貰ってく!下村には許可を得てる!」



「はぁ!?意味わかんないこと言わないでよ!!」



戸惑ってる姿も可愛い。



どんな顔してても、可愛くて愛おしいって思うのは・・・重症かもな。




「結菜」



「ん?」


「もう1回ギュッてしていい?」



何故か、抱きしめたくなったんだ。



結菜が好きすぎたのか、なんなのかわからないけど・・・



抱きしめることによって・・・少し近づけた気がするんだよな。



「・・・ここ道端だし。ちょっと」



「やだ。しちゃうもんね」



結菜の手首を掴んで俺の方へ引き寄せた。



「きゃっ!///」



小さい結菜は俺の腕の中にすっぽりと収まって、顔が俺の胸に埋める。



すごく落ち着くんだよな。



この匂いとこのやわらかさ。


ー 誰にも渡したくない



そう思った。