でも、話してる姿を見るだけで、すごくモヤモヤする。



「じゃーね、結菜!真司、また後でねー!」



キラキラとした笑顔を見せながら、手を振って帰って行った。


真司と横に並んでたってるけど、やっぱり気まずい。


「あいつとは何もねーから・・・」


なんでそんなこと私に言うんだろう。


「愛果が好きなんでしょ?」


「・・・違う!俺が好きなのは・・・」


真司の言葉を遮った。


これ以上聞いたら、泣いてしまうかもしれないから。


「いいよ・・・私に嘘を言わなくても・・・」


私は教室から出ていった。


真司がぼそっと「なんでわかんねーんだよ・・・俺は結菜が好きなんだ」って呟いてるとも知らずに・・・