珍しく簡単に諦めた。



いつもなら「えぇ〜、帰ろーよ!」なんて私が肯定するまで言い続けるくせに!




「おはよう!」



茜が私に笑顔を向けて、手を振ってくれた。



「おはよう!」



私も、茜みたいな可愛い笑顔は向けられないけど、とりあえず微笑んで挨拶を返した。



「おはよ、下村!」



「・・・」



「あははっ・・・」



真司くんの挨拶を無視する茜。



そのやりとりをみて、私もつい笑ってしまった・・・。



「結菜、見て!来たよ、津田くん!」



「えっ!嘘っ///!」



やっぱりいつ見てもかっこいいよね!



オーラからして、もうすごいもん!!



「ねねね!今こっち見たよね?」



あまりにものいきなりすぎる出来事に私は慌てて茜を呼ぶ。



「見た気がする!良かったね!」



目が合ったかどうかの確信はないけどね・・・