会計を真司くんが済ませてくれて、「ありがとう」とお礼を言って、カフェを出てからも私の好きな人の話を続けていた。



・・・なんだ、知ってたんじゃん。



「涼真だろ?」



「・・・うん、そう」



「なんであいつがあんなにモテんだよ」



私にもよくわからない。



なんでこんなにも好きなんだろ・・・



「でも、俺は絶対結菜ちゃんのこと諦めねーからな!」



「はぁ??」




全然効果ないじゃん。





さーって諦めて身を引いてくれるものだとばかり思ってたし。



すごいなぁ、真司くんは。



ある意味、尊敬しちゃうなぁ〜。




「こんなにも好きになったのに、今更諦めるなんてことできねーよ」



「そうなんだ・・・」



「何をしたら振り向いてくれるんだよ」



「わかんない」




私も疑問に思ってるくらいだから、本当に答えなんか私の中にすらないんだと思う。