あともう少しで夏休みか〜・・・。


呑気に考えながら、結菜の家の前で待った。



昨日は一緒に帰れなかった分早く会いたくなった。


だから今日はすごく早起きしてしまった。



・・・にしても、水族館に行った時の結菜は天使かって思うくらい可愛すぎた。



上手く顔も見れないくらい。



「真司、お待たせ!」



・・・俺は言葉を失う。


結菜の体には包帯とか湿布とかがいっぱい貼ってたから。


「どうしたんだよ、怪我」



「あぁ・・・これね、転けちゃって。えへへ」



・・・にしても、酷すぎる。


どうやった、こんなにも酷く転けれんだよ。


俺は心のどこかで疑問に思いながらも「そうか」と流した。



「学校行くか!」


「うん」


「手、繋ぐ??」


いつもこれを言うと少し顔が赤くなるんだけど・・・今日は険しい顔。