私は真司の言われた通り、お店の前で真司を待つことにした。 「・・・ごめん、お待たせ!」 「いいけど」 「はい!これ結菜に!」 そう言って私の方に可愛くて包装された小包を差し出してきた。 「なに?」 「俺からのプレゼント!」 「なんで?」 「ただあげたかっただけ」 ・・・なにそれー。 誕生日でも、なにかの記念日でもないのに、それでもなんか嬉しかった。 「あ、ありがとう」 袋から出してみると、可愛いアザラシのキーホルダーだった。 真司にしてはなかなかのセンスだと感心した。