「うわっ…マジか…」


俺はアイツから送られてきたラインを見て唖然としていた

長文のラインに綴られたアイツの気持ちや考えを見ると胸が締め付けらる


「……重いな」


俺は小さくため息を漏らしていた


「でも、ライン見る限り『アイツ』の存在には気づいてないんだよな?」


俺は送られてきた長文を読み返す


「家に呼んだ時に鉢合わせないか心配したんだけど…
ま、あの日特に何も言われなかったしそれは気にしなくていいか」


「ん…?じゃあなんで別れるなんて…」


「しかも好きだけど別れるって…なんでだよ」


「好きなら好きでいいじゃんかよ…」


「くそっ…女ってほんと、わけわかんねぇ」


何故か無性にイライラして頭をかく

別にアイツのことは嫌いじゃないけど、俺から離れようとする姿を見るのはいい気はしなかった

でも、引き止めるのも情けなくてしたくない


「ま、どうせアイツじゃなくてもいいしな」


どっちにしろ俺はアイツの気持ちには応えられる気がしないし応える気もないんだし


「愛されてる感じはするけど重いんだよな…」


「ま、アイツの幸せのためにも身を引いてやるか」


俺はラインを開き簡単に文字を打ち込んだ


・:*+..:+・:*+.:+・:*+..:+・:*+..:+


わかった、別れよう

あと、別れた後誰と付き合っても
全然気にしないからそっちも気にしないでいいよ


・:*+..:+・:*+.:+・:*+..:+・:*+..:+


「…っと、まぁ、こんな感じか?」

「送信…っと」


しばらくしてアイツからのラインが来た


・:*+..:+・:*+.:+・:*+..:+・:*+..:+


一つ、聞いてもいいかな?

私のこと、少しは好きでいてくれましたか?


・:*+..:+・:*+.:+・:*+..:+・:*+..:+


俺は悩むことなく「もちろん」と送った


俺とアイツの「好き」にどれくらい気持ちの差があるかはわからないけど…


俺の本心だったから